名探偵コナンに登場する私立探偵たちと、現実世界の探偵は仕事内容にどのような違いがあるのでしょうか?
コナンが居候している探偵事務所「毛利探偵事務所」の毛利小五郎。
彼は、元・警視庁の刑事で、今は私立探偵です。
毛利小五郎はよく事件に巻き込まれ、その事件を警察と一緒にトリックを考えます。ただし彼の推理は当てにはなりません。最後にコナンの力で事件を解決するのです。
「名探偵コナン」の世界では「探偵」という職業は、事件を推理し解き明かしていく職業として描かれています。
探偵という職業は、マンガやアニメの世界にしかない職業ではありません。現実にもある、れっきとした職業です。
ただし、現実の探偵は警察と一緒に事件の推理をすることはありません。
探偵の仕事は、調査です。特に依頼が多く、現実に力を発揮しているのは浮気調査でしょう。
浮気している妻や夫の姿を写真や動画に収めて、浮気の証拠を捉えます。
尾行して追跡、張り込み、聞き込みなどを行って調査をしていく…と聞くと、まるでフィクションの世界のように聞こえますが、探偵は実際にこのような手法で対象者を調査しています。
実際に探偵がしている他の調査にはどんなものがあるのかは、下記リンクを参考に見てみてください。
参考:現実の探偵とドラマやアニメは何が違う?探偵ができる調査内容
名探偵コナンに出てくる探偵と現実の探偵の違いとは?
探偵と名乗るには
「名探偵コナン」の世界では、毛利小五郎の他に、高校生の工藤新一や服部平次、世良真純などが自らを探偵と名乗っています。
現実の日本で自らを探偵と名乗るには「探偵業の業務の適正化に関する法律」に従い届けを出し、証明書が発行される必要があります。
この「探偵業の業務の適正化に関する法律」は2007年から施行されました。コナンのサンデー本誌の連載が1994年からなので、それを踏まえると最近にできたように感じる法律ですね。
それまでは日本には探偵に類した調査業を規制する法律はなかったので、誰もが自らを探偵と名乗ることができたようです。
ですが、いまの日本で探偵活動をし探偵と名乗るには、この「探偵業法」に届けを出しルールに従う必要があります。守らなかった者には罰則もあり、行政処分も行われます。
詳しくは下記リンク先に詳細が記されています。
参考:探偵業について|警察庁Webサイト
この法律によると未成年者は探偵業を営むことができませんので、現代日本に置き換えるなら、コナンの世界の高校生探偵たちはあくまで自称にすぎません。
もしかしたら「名探偵コナン」の世界には、探偵に関する独特な法律があったりするのかもしれませんが…そうだとしたら面白いですね。